「元気に外へ」乳がん元患者が考案、体験生かした胸パッドが好評

「元気に外へ」乳がん元患者が考案、体験生かした胸パッドが好評 埼玉新聞 8月22日(土)10時30分配信 「元気に外へ」乳がん元患者が考案、体験生かした胸パッドが好評 「エンジェルパッド」を手にする（左から）島崎博之社長、考案者の池田安江さん、小池京子チーフデザイナー＝秩父市の島崎 　元乳がん患者の女性が考案した、乳房を失った人のための胸パッド「エンジェルパッド」が評判を呼んでいる。主婦池田安江さん（53）＝東京都八王子市＝が婦人下着製造会社の「島崎」（島崎博之社長、秩父市）と出合い、自身の辛い体験を商品開発に生かした。乳がん患者からお礼の声が相次ぐ。池田さんは「乳がんという病気になったおかげで元気になった」と明るく前を向く。 . ■乳がん患者の現実 　乳がん患者は病後も苦しむ。バランスの取れない胸元には好奇な視線が向けられる。 　「家族にさえ内緒の人もいる。誰にも言えず、ブラジャーにあり合わせのものを詰め、我慢してるんです」と池田さん。価格についても「医療用の商品が高額なのはなぜ？　乳房を失う肉体的・精神的な苦痛に追い打ちをかけている」と憤る。 　池田さんの強い希望で商品の価格はリーズナブルに設定。ずれを防止するためにブラジャーに挟む「羽」や、高さを調整するパットを入れられるポケットなど改良も加えた。 　「前向きな気持ちで、元気に外へ出かけてほしい」との思いから、「エンジェルパッド」と命名。今年3月の発売から約700個を販売した。特許も出願中だ。 . ■患者の元へ飛び立つ 　乳がん患者の団体の勉強会にも参加する島崎社長は「患者さんの声をもっと聞いて、バリエーションを増やしたい。これは責任のある仕事です」と表情を引き締める。 　池田さんは「応援してくれるたくさんの人々に出会って、『エンジェルパッド』は本当に羽が生えて飛び立って行きました」とほほ笑んだ。 　エンジェルパッドは全9サイズ。1500～2200円（税別）。島崎のヤフーショップ「フリープ」と楽天市場の「ランジェリーガーデン」で販売中。 　問い合わせは島崎（電話0494・22・2535）へ。 . 【関連記事】 がん治療を髪から応援　さいたまのサロン「k'palette」 女優サヘルさん「今を生きて」　行田で講演、波乱の半生語る 歌で生きる勇気を　「埼玉いのちの電話」大宮で6月7日に公演 越谷出身・星、世界水泳で女子初金　リオ五輪も手に ＜高校陸上＞不屈のハードラー出陣　難病と向き合い目指す全国 最終更新:8月22日(土)10時30分 埼玉新聞 ヤフーニュースより引用 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150701-00000007-sph-ent