映画『ぼっちゃん』大森立嗣監督インタビュー（１）「社会からこぼれ落ちていく人は特別な存在なのか」

秋葉原無差別殺傷事件をモチーフとした、2013年3月16日公開の映画『ぼっちゃん』を制作した大森立嗣監督インタビュー（１） 「もう取り返しのつかないかもしれない世界の中で 愛を叫んでみた。 悪あがきかもしれない。 でも叫ばなければ誰にも届かない。」 （『ぼっちゃん』パンフレットより、大森監督の言葉） 映画『ぼっちゃん』は、現代日本における派遣労働問題を背景とし、2008年に実際に起こった"秋葉原無差別殺傷事件"の"犯人・加藤智大"をモチーフとした映画作品です。 閉塞感高まる社会の中で、生きずらさを感じながらもがく登場人物たちへ向けられる大森監督の眼差しや、人間を雁字搦めにさせて犯罪へと駆り立てる閉塞感への突破口を映画というフィクションの中で見出していこうとする試みについてなど...インタビューさせていただきました。 大森立嗣監督インタビュー(2)「わからないものに出会っても、すぐに排除してしまわずに感じてみてほしい」はこちらhttp://www.youtube.com/watch?v=LcNJhyQZMVY 『ぼっちゃん』公式サイトhttp://www.botchan-movie.com/ 東京渋谷の単館上映からスタートしたこの映画は ◆加藤智大が犯行直前まで書き込んでいた携帯掲示板に残されていた「精一杯、誰かを愛したい...」という言葉に触発されて書かれた大森立嗣監督オリジナル脚本作品。もうひとりの「加藤」＝主人公・梶知之を創造し犯行に向かうまでを描いた物語 ◆現在放映中のNHK朝ドラ『あまちゃん』のテーマ曲を担当した大友良英氏と日本を代表する名プレイヤーによるフリージャズ即興の瞬発力とイマジネーションに溢れた素晴らしい音楽 ◆監督の実弟である俳優・大森南朋さん初プロデュース作でもあり、ポスターやパンフレットには大森南朋さん撮影のスチール写真が使用されている ◆大森南朋さん所属事務所「apache」による初製作・配給となる映画作品 など...様々な話題性の高さでも注目されています。 ＜上映館＞ 5/4～24 東京・吉祥寺バウスシアターhttp://www.baustheater.com/ 5/18～6/7 横浜・ジャック＆ベティhttp://www.jackandbetty.net/ 5/25～ 名古屋・シネマスコーレhttp://www.cinemaskhole.co.jp/ 6/1～ 大阪・第七藝術劇場http://www.nanagei.com/ 6/8～ 大分・シネマ５http://www.cinema5.gr.jp/ 6/15～28東京・オーディトリウム渋谷http://a-shibuya.jp/ 6/29～7/12 愛媛・シネマルナティックhttp://movie.geocities.jp/cine_luna/ 6/29～ 福井・メトロ劇場http://www2.interbroad.or.jp/metro/ 埼玉・川越スカラ座http://k-scalaza.com/ 7/20～福岡・KBCシネマhttp://www.h6.dion.ne.jp/~kbccine/ 8/31～静岡・静岡シネ・ギャラリーhttp://www.cine-gallery.jp/ ほか、全国順次拡大公開中。 大森立嗣監督：1970年生まれ。前衛舞踏家で俳優、大駱駝艦の麿赤兒の長男として東京で育つ。2005年『ゲルマニウムの夜』で監督デビュー。第59回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門、第18回東京国際映画祭コンペティション部門出品など多くの映画祭に正式出品され、国内外で高い評価を受ける。2010年『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』で日本映画監督協会新人賞を受賞。第60回ベルリン国際映画祭フォーラム部門、第34回香港国際映画祭に正式出品された。昨年全国公開され話題となった最新作『まほろ駅前多田便利軒』では、キネマ旬報日本映画ベスト・テンで、4位に入選。 今年は本作の他に、真木よう子さん主演の、被害者と加害者同士の夫婦を描いた問題作『さよなら渓谷http://sayonarakeikoku.com/』も、6/22から全国公開される。 ※インタビューは2013年4月のものです