西南戦争「田原坂記念館」－薩摩、官軍兵士の軍装、銃、大砲、弾丸①

西南戦争「田原坂記念館」－薩摩、官軍兵士の軍装、銃、大砲、弾丸① 明治維新後の最大、最後の士族の反乱であった西南戦争は，1877年1月15日，薩軍1万5000の鹿児島での決起に始まり、8ヵ月後の9月24日，西郷隆盛の自刃によって終結。当時のザレ歌に，「西郷隆盛，仏か神か，姿見せずに戦さする」と歌われた。 なぜなら、薩軍の指揮は桐野利秋があたり，西郷は本営にあってただ戦況報告を聞き，あとは碁をうって犬と戯れていたという。だが，西南戦争は終始一貫，西郷隆盛の戦争であった。谷干城の死守する熊本鎮台(熊本城)との攻防戦が持久戦に陥ったとき，すでに薩軍の敗北は決まった。3月8日，田原坂の戦いで薩軍が敗退し，戦争の帰趨は決した。その後，半年間にもわたって，よく劣勢の戦闘に耐え抜いたのは，示現流の薩摩隼人の名の通りの勇猛果敢な武士魂が，官軍の心胆を震え上がらせたのである。西南戦争における薩軍の従軍者は前後約3万，戦死者6239。官軍の出征者は5万8000，戦死者6843。西南の役直後，福沢諭吉は『丁丑公論』を草して，「西郷は天下の人物なり。日本狭しといえども，国法厳なりといえども，唯一人を容るるに余地なからんや。日本は一日の日本に非ず，国法は万代の国法に非ず。他日この人物を用るの時ある可きなり。是亦惜む可し」と。西南戦争の真相は竹馬の友の西郷と大久保との私闘だった。78年5月，大久保が刺客に倒れたとき両雄の私闘はやんだ。