農業機械の革命ホウレンソウ収穫ロボ【信大工学部 千田有一】SBC信越放送

信州大学工学部 機械システム工学科 千田・池田研究室 「ＪＡと一緒に開発中!ホウレンソウ収穫ロボットです」 信大工学部が開発中のこのロボット。 ホウレンソウ自動収穫ロボット試作3号機（JA全農長野・西澤電機計器製作所と共同開発） 特別な動きをするカッターでホウレンソウの根元をていねいにカットし、そのまま収穫します。 【特集】スゴいぞ!信大工学部。 今回ご紹介するのは、"制御工学"の千田有一（ちだ・ゆういち）先生です。 ■世界初!農業機械の革命 工学部修士2年丸山寛智さん 「もしこの機械が実現すると、世界初、農業機械の革命といわれています。」 土の高さや凹凸を判断し、柔らかい野菜が傷つかないようカットするのは至難の業です。 ここに千田先生の「制御工学」の真髄が活かされています。 ■制御工学とは「動きを予測し意のままに操る学問」 信州大学工学部機械システム工学科教授千田有一先生 Q.制御工学とは? 「一言でいえば、動きを予測して、意のままに操るというための学問です。」 セグウェイのような形をした実験用の並行型二輪車です。 クルマに手で力を加え前後に動かしても、あら不思議、倒れません。 工学部4年種村昌也さん 「二輪車が倒れ掛かっていることを、センサーで検知して、倒れる前に車輪を自動で前後させています。」 動きを予測して、思いの通りに動かす。これを極めるのが千田先生の"制御工学"です. 工学部博士3年小池雅和さん 「私の研究しているものは"空圧式除振台"です。精密機器を載せるため、極力揺れない台座を造っています。」 空圧式除振台（くうあつしき・じょしんだい） 制御するためには、動きを知る・検知する必要があります。 そのためにも、物体の動きについて様々な研究をしています。 工学部修士2年関口彰太さん 「私は野球ボールの回転速度を計るためにボールの中にセンサーを埋め込みました」 野球ボールの回転速度計測システム（吉松俊一医師・西澤電機計器製作所と共同開発） 信州大学工学部機械システム工学科教授千田有一先生 「社会に役立つ技術の開発を目指していきたいと考えています」 機械を意のままに操る"制御工学"。千田先生の研究は、ものづくりの新しい価値を創造していきます。