冷水浴、冷水シャワーの効果的な時間

冷水浴する時に接触する冷水の面積は 大きくなり、持続する時間が長いほど、対する反応もますます激しくなります。 一般に、冷水浴の鍛錬を行う過程の中では３段階の生理反応が現れることに。 ① 寒冷期 皮膚が冷水に接触するや皮膚血管はただちに収縮し体表の血液は内臓に 押しやられ、皮膚が蒼白になり急に寒気を感じる。 この時、全身の各系統の生態、機能は神経体液系統の統一指揮のもと、 積極的に活動を始め気持ちがひきしまる。 実際には、人体の動員段階。 寒冷期の長短は鍛錬時間と一定の関係を持ち、鍛錬の経歴が長ければ 長いほど寒冷期は短く、反対に鍛錬の経歴が短ければ短いほど寒冷期 は長くなる。 当然、水温と寒冷期も関係があり水温が低いほどはっきりとした寒冷期となる。 ② 温暖期 冷たさの刺激に適応させるため、人の体は神経体液の支配のもと、 総動員されて人体各器官と各系統（特に肝臓）の生理機能は、 積極的に活動し、血液の温度を上げ養分を増やし、最後に再び 皮膚血管に流れ戻ることに。 温暖期には心臓の負荷は軽減され、皮膚血管は収縮から拡張へと変わり 血圧はやや下がり、皮膚の温度はもどり、皮膚の色は蒼白から赤味がさし、 自然と温かく快適に、すがすがしく、力があふれるような気分になります。 冬、水泳を終え水から上がると熱気が皮膚からたちこめるのを見ることで ができるのはそういうことです。 温暖期は、実際には人体刺激に対する適応段階で、その特徴は熱を生み出す 作用が強まることで温暖期全体で熱量は４，５倍に増えることになる。 温暖期の長短は鍛錬期間の長短と関係する。 鍛錬期間が長ければ、温暖期は長くなり、反対に鍛錬期間が短ければ 温暖期は短くなる。 鍛錬不足の人になると、各器官、各系統の機能が鍛錬されていないことから、 血液が内臓内に流れこんだあと、流れ出にくくなり、内臓をうっ血状態 にしてしまう。 こうして温暖期をまったく感じることなくふるえ期に入ってしまうのである。 ③ ふるえ期 ふるえ期とは、過度の体温消耗に対する信号であり、もしすぐに暖める 措置をとらないと芳しくない反応を引き起こすことになります。 したがって、冷水鍛錬はふるえ期が出現する前に終わるようにするのがいい。 なぜふるえが出現するかというと、温暖期に皮膚血管は拡張し、熱の散失 が大変速くなり、熱量消耗が一定の程度になると、体は自衛措置をとるように なるから。 すなわち、皮膚血管は再度収縮して、血液を深部の組織に送りこみ、熱の 損失を減らします。しかし、冷刺激時間が長すぎると、皮膚血管は拡張を持続 するため、すでに疲労してしまい、 受け身の弛緩した状態になり、皮膚の血液の流れを緩慢にし局部的うっ血現象を示す。 この時、皮膚の色はあざやかな赤から黒みをおびた赤となり、唇は青くなり 全身悪寒がして不快になり、皮膚は収縮して毛がそば立ち、鳥肌が立つ。 筋肉は震えてとまらず、歯は上下「ガタガタふるえ」筋肉繊維が硬直する。 このため動作もにぶくなり、しばしば風邪などの病気を引き起こす。 よって、冷水浴の鍛錬はふるえ期が出現する前に終るのがいいが、たいていの 人は水温、時間などの把握がよくできていないので程度は違うがふるえ期が 出現する。 この時は素早く体を拭いてかわかし服を着て、ランニング、歩行などの筋肉運動 を多目にやること。 これで、熱をはやく生み出し血液循環を再度旺盛にする。 これによりすぐにまた暖かさをとりもどすことができる。 ということで冷水を体に当てることで、３つの段階を経ることがわかったのですが、 鍛錬の度合いによって適切な時間もかわってくるということです。 一般的には、１〜３分以内が推奨されます。 ポイントは、ふるえ期がこない範囲で行うということですね。 ３番目のふるえ期に入ってしまうようなら時間が長すぎるということになります。 なので、全然やったことない人が、冬にいきなりやると３０秒とかでも ふるえがでるかもしれませんね。 また、冬にやる場合は浴びた後にどれだけ素早く体を拭いて、服を着れるか ということもちょっとしたコツになってきますね。 ありがとうございます。