12月15日土曜日、デモ参加者は全国で先週の13万6千人から6万6千人へと半減したとフランス内務省は発表しました。先週月曜日マクロン大統領が譲歩策を発表したことが影響したと言われていますが、私は他に4つの理由があると考えています。まず先週ストラスブールで発生したテロによって多くの人々が自粛したこと。次にパリに限って言えば、地下鉄駅の多くが封鎖され、デモ参加者の移動が制限されたこと。そしてクリスマスシーズンを前に穏やかに過ごしたいと考えた方々も多かったかもしれません。あと気温2度と前週に比べて10度も急激に下がったことも原因の一つだと思います。
しかし、それでも多くの人々が参加した黄色いベスト運動。彼らはどうして、そして、いつまで運動を続けるのでしょうか? デモ参加者へインタビューを行ったので是非ご覧ください。
※途中、デモ参加者が言及するCICE(競争力・雇用税額控除)は富裕税撤廃の陰に隠れてあまり報道されていませんが、とても重要な問題です。2013年に前オランド大統領はフランス経団連MEDEFの要請を受けて月収3700€以下の労働者給与の7%を政府が助成するというCICE制度を導入しました。当初はこの浮いた資金で企業は研究開発、新規事業開拓、雇用創出を行う予定でしたが、(フランス経団連は100万名もの雇用を創出すると明言していました)失業率は伸びる一方で、制度の効果が不明なため、浮いた資金はいったいどこへ消えてしまったんだとフランス国民が政権に対して怒っているテーマの一つであるのです。
ご視聴ありがとうございました。これからもフランス社会の表側や裏側を紹介する動画を撮って参りますので、応援よろしくお願います。
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