ファウルボールが観客の頭部を直撃か Foul ball hits a man on the head

第85回センバツ高校野球の開会式後の第２試合、履正社 対 岩国商の、７回表にそれは起きました。男性はボールを顔の前で素手でキャッチしようとして捕球できず、そのまま左目の上の額に当たったようです。打球はこちらの方向に向かってきているのであまり速くは見えませんが、おそらく横から見ると速いライナーで、強い衝撃を受けたのは間違いありません。周囲の人々は笑っていますが、笑い事ではありません。すぐに病院で検査を受ける必要があると思いました。この男性がその後何も問題がないことを祈るばかりです。 顔面骨折や頭蓋骨骨折、網膜剥離や失明のおそれもあります。メジャーリーグではこれまで少なくとも５件、ファウルボールによる死亡事故があったそうです。元阪神のクールボーの弟で、マイク・クールボー氏は、首にファウルボールが当って死亡しています。日本のプロ野球でも、年に数回は失明などの深刻な事故が起きているようです。しかし基本的に、ファウルボールが当たって怪我をしても、球場や球団は補償をしてくれません。 高く上がった、上から落ちてくるようなフライなら素手でもキャッチできると思いますが、ライナーの場合は横に逃げるのが賢明です。また打球がそれても、どこかに当たって跳ね返ってくる場合もあり、最後まで目を離してはいけません。