宮子姫顕彰祭（６）　神社の境内に入る時代行列

動画は2011年10月23日、和歌山県日高川町の道成寺で、御坊市観光協会が「宮子姫」を称えて企画された「宮子姫顕彰祭」の様子で、時代行列として道成寺から練り歩いてきた一行は、吉田八幡神社の境内に着いた時の様子です。 この祭りは、宮子姫を新しい観光のシンボルにしようと、御坊市など日高地方の行政や企業や地元有志らでつくる「宮子姫顕彰会（会長・吉田擴 御坊商工会議所会頭）」が、今年初めて行ったもので、宮子姫らに扮した時代行列は、道成寺から吉田八幡神社までのおよそ1キロを練り歩いてきました。 行列は、午後1時に道成寺本堂を参拝したあと、本堂前で記念撮影。同30分に小野 道成寺院代を先頭に宮子姫、女官、文武天皇、藤原不比等、紀道成、男官が続き、最後尾は公募した3歳から小学生までの『稚児行列』が連なった。 また、この途中、吉田八幡神社の祭礼と連携するかたちで、子どもみこしとも合流し、時代行列はその後に続くかたちで同神社まで歩いてきました。 なお、宮子姫役には美浜町の短大生、稲葉円さん(18)が、藤原不比等役は吉田 顕彰会会長が務め、女官役の中学生ら総勢14人が参加しました。 【宮子姫について】7世紀の終わりごろ、現在の御坊市で生まれたとされ、美しく長い黒髪が縁で、当時、絶大な勢力を誇っていた藤原不比等の養女に迎えられました。のちに、文武天皇の妃になり、道成寺を建立したと伝えられています。 日本のシンデレラストーリーともいえる伝説を後世に伝えようと企画されたもので、約1300年前の天平時代(奈良時代後期)の衣装を身にまとい、当時を偲ばせる優雅な姿は訪れた見物客らは、宮子姫の伝説に思いを馳せていた。