大日本帝国陸軍 九九式短小銃の実射／Japanese Type 99 Rifle

昭和16年に制式化された九九式短小銃は7.7mm口径へと増力されたボルトアクション式ライフル銃だ。射ちやすかった三八式歩兵銃に比べて発射反動がきつく、当時の小柄な日本兵にとっては扱いにくい小銃だったと言われている。実際に実射してみると、銃が軽いこととストックの短さが性能以上に反動をきつくしていると考えられる。実包の威力でいえば米軍のM2実包（30-06）よりも弱勢でありながら、扱いにくい銃になっているのは反動を吸収しないボルトアクションライフル故だといえる。しかし、ある程度訓練をして身体が慣れてくるにしたがって九九式は射手に馴染んでくるようでもあり、個人的には好感を持った。反動の強い銃を射つ場合、最初に肩にストックを当てがってからグリップを握るようにすると姿勢が安定して反動を素直に受けやすい。果たして100ヤード先の標的にどの程度当たったのかは、Hobby Japan Mook 『大日本帝国の軍用銃』でご覧いただきたい。